落馬しても再び試験場へ――李舜臣の挑戦
28歳で初めての武科試験中に落馬し、失格となった李舜臣。4年後、再び試験場に立ったその歩みを、酒幕の女将とたどります。
お客さん、あの将軍が最初の試験で「不合格」になったという話をご存じですか?
1572年、28歳の李舜臣(イ・スンシン)は訓練院の武科別科試験に臨んでいました。馬を走らせていたところ、突然馬が倒れ、地面に投げ出されて左足を負傷します。立ち上がろうとしましたが、初挑戦は結局、失格に終わりました。
一度の落馬で終わる人ではありませんでした
酒幕の女将なら、まず温かいクッパを一杯出して、悔しい気持ちを慰めたことでしょう。けれども李舜臣は失敗を言い訳にはしませんでした。体を立て直し、武芸を磨き続けた末、4年後の1576年、32歳で武科に再挑戦し、丙科第4人として合格したのです。
英雄である前に、日々を記した一人の人間
1592年から1598年まで続く『乱中日記』を開くと、戦闘の話ばかりではありません。天候や軍備、家族への心配、病む体、揺れ動く心まで記されています。現存する7冊には、国を守った将軍である以前に、毎日を耐え抜き、記録した一人の人間の姿が見えてきます。
だから女将は、李舜臣を「一度も転ばなかった人」ではなく、「転んでから再び馬に乗った人」として語りたいのです。お客さんにも、失敗の後に静かにやり直した日はありませんか。その日は、まだ終わっていない物語の最初の一ページだったのかもしれません。
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